Archicadのプロジェクト情報をお探しですね。
広告
BIMソフトウェアArchicadで使える「プロパティマネージャー」を徹底解説!
Archicadで建物のモデルを作るとき、3Dの形だけじゃなくて、その建物に関する「情報」をどう管理するかがすごく大事になってきます。
そこで活躍するのが「プロパティマネージャー」という機能です。
この記事では、Archicadのプロパティマネージャーを使って、IDや仕様といった独自の情報を効率よく管理する方法を、基本から応用まで分かりやすく説明していきます。
1. プロパティマネージャーって何?独自の情報を管理するメリット
Archicadのプロパティマネージャーは、BIMモデルの中にある壁やドア、窓といった一つひとつの要素に対して、自分たちで決めた情報を追加して管理できる便利な機能です。
たとえば、ドアのメーカー名や品番、耐火性能、部屋ごとの独自ID番号など、プロジェクトによって必要になる特別な情報を自由に作って、モデルに紐づけることができます。
最初から用意されている項目だけでは足りない細かい要件にも、柔軟に対応できるのが大きな魅力です。
独自の情報を管理する一番のメリットは、図面や表、3Dモデルの間で情報がバラバラにならないことです。
今までは図面ごとにテキストで仕様を書き込んでいたようなものも、プロパティとして要素自体に持たせておけば、一か所変更するだけで全ての図面や集計表に自動で反映されます。
これによって、設計変更したときの修正漏れといった人為的なミスをぐっと減らせて、図面同士の整合性をいつでも保つことができるんです。
それだけじゃありません。
BIMの本当の価値である「情報の活用」を進める上でも、プロパティマネージャーは欠かせない存在です。
追加した情報は、Archicadの中で検索したり、条件に応じて色分け表示したりするのに使えるだけでなく、IFCデータとして外部に書き出すときにも役立ちます。
独自の仕様情報をしっかり持ったBIMモデルは、ただの3D画像ではなく、施工のときや建物の管理段階でも価値を発揮するデータベースとして活躍してくれます。
2. 【基本編】プロパティマネージャーでIDや仕様を作って割り当てる方法
それでは実際に、プロパティマネージャーを使って独自のIDや仕様情報を作り、要素に割り当てる基本的な手順を見ていきましょう。
まずArchicadのメニューバーから「オプション」→「プロパティマネージャー」を開きます。
左側に既存のプロパティグループが表示されているので、新規作成ボタンをクリックして、「建具仕様」といった名前のグループを作ります。
そして、そのグループの中に「メーカー名」や「製品ID」といった具体的なプロパティを追加していきます。
プロパティを作るとき、特に重要なのが「データタイプ」の選択です。
代表的なものには次のような種類があります。
– **文字列**:品番やメーカー名など、自由に文字を入力したいときに使う
– **数値・整数**:個数や重量など、計算に使う数字を扱いたいときに使う
– **オプションセット**:あらかじめ決めた選択肢の中から選ばせたいときに使う
特に「オプションセット」を使うと、入力するときの表記のブレ(たとえば「メーカーA」と「メーカーA」みたいな違い)を防げます。
複数の人でプロジェクトを進めるときに、データの品質を一定に保つことができて便利です。
作ったプロパティは、そのままではモデルに入力できません。
右側のパネルにある「利用可能な分類」を設定することで、初めて特定の要素にプロパティを割り当てられるようになります。
たとえば、作った「建具仕様」プロパティを「ドア」や「窓」の分類だけに使えるように設定します。
こうすることで、壁やスラブといった関係ない要素の設定画面に不要なプロパティが表示されなくなり、情報入力の作業がスムーズで正確になります。
3. 【応用編】数式プロパティと分類マネージャーを使いこなそう
基本操作に慣れてきたら、次は「数式(エクスプレッション)プロパティ」という応用テクニックに挑戦してみましょう。
数式プロパティは、要素がすでに持っている寸法情報や他のプロパティを組み合わせて、自動的に新しい値を計算したり文字を作ったりする機能です。
たとえば、幅と高さの寸法から「W〇〇×H〇〇」という文字列を自動生成したり、独自の計算式で必要な数量やコストの概算を自動で出したりできます。
手作業で入力する手間が省けるだけでなく、モデルの形や設定を変更すれば数式プロパティの結果もすぐに更新されるので、常に最新で正確な仕様情報を保てます。
数式にエラーが出た場合は、プロパティマネージャーの中でどこが間違っているか警告が表示されるので、修正も比較的簡単です。
単純な入力作業はシステムに任せて、設計者はもっとクリエイティブな仕事に時間を使えるようになります。
また、独自の情報を正しく機能させるには、「分類マネージャー」との連携がとても重要です。
分類マネージャーで要素の種類(壁、家具、設備機器など)を細かく決めて、それに対してプロパティを紐づけるのがArchicadの基本ルールになっています。
実際の仕事では、社内で標準の分類ルールを整えて、それに紐づく標準プロパティをテンプレート化しておくと、新しいプロジェクトを始めるたびに設定をやり直す手間が省けて便利です。
4. 独自の情報を活用して仕事を効率化しよう(一覧表・IFC連携への応用)
プロパティマネージャーで管理した独自の情報は、作っただけで終わりじゃありません。
出力や連携機能と組み合わせることで、最大の効果を発揮します。
その代表的な活用方法が「一覧表」の作成です。
Archicadのインタラクティブ一覧表機能を使えば、プロパティに入力した仕様やIDを抽出して、建具表や仕上げ表、備品リストなどを自動で作れます。
一覧表の上で直接プロパティの値を書き換えることもできて、その変更はすぐに3Dモデルや各図面に反映されるので、確認や修正の作業効率がぐんと上がります。
さらに、グラフィックオーバーライド機能と組み合わせた視覚的なチェックも効果的です。
「特定の仕様IDが入力されていない要素を赤く表示する」とか「耐火性能に応じて壁の色を変える」といったルールを設定すれば、モデルを3Dで見るだけで情報の入力漏れや設定ミスが一目で分かります。
大きくて複雑なBIMモデルで、テキスト情報の正しさを視覚的にチェックできるこの方法は、設計品質を保つのにとても役立ちます。
最後に、これらの情報は他のソフトとデータをやり取りする「IFC形式」で書き出すときにも、すごく重要な役割を果たします。
構造設計や設備設計の担当者、施工会社とモデルを共有するとき、Archicadで設定した独自のIDや仕様情報をIFCプロパティとして正しく設定することで、情報を欠落させずにBIMデータを受け渡せます。
プロパティマネージャーをマスターして情報をコントロールするスキルは、これからのBIM協働作業で絶対に必要な武器になるはずです。
広告
