Archicadのレイアウトについてお探しですね。

広告

Archicadで図面を出力するときの壁「レイアウトブック」と「マスターレイアウト」をわかりやすく解説

Archicadで設計を進めて、さあ図面を出そう!と思ったときに、多くの人がつまずくのが「レイアウトブック」と「マスターレイアウト(図面枠)」の設定です。

「どこに図面を置けばいいの?」「図面枠を編集したいのに選択できない!」といった悩み、よく聞きますよね。

この記事では、マスターレイアウトとレイアウトブックって何が違うの?というところから、実際に図面を配置する手順、さらには実務で役立つ自動テキストを使った縮尺表示のコツまで、まるっと解説します。

これらをきちんと理解できれば、修正にも強くて、見た目も整った図面セットを効率よく作れるようになりますよ。

マスターレイアウトとレイアウトブック、何が違うの?

Archicadで図面のレイアウト作業をするなら、まず絶対に押さえておきたいのが「マスターレイアウト」と「レイアウトブック」の違いです。

この2つの役割をごちゃまぜにしてしまうと、後々の図面管理がめちゃくちゃ大変になります。

初心者がよくやってしまうミスが、図面枠を編集する「マスターレイアウト」の中に、平面図や立面図といった図面本体を直接置いてしまうことです。

これをやると、他のページにも同じ図面が表示されてしまって、思い通りの図面セットが作れなくなってしまいます。

わかりやすく例えると、マスターレイアウトは「会社名や図面枠の線があらかじめ印刷された専用の白紙用紙」みたいなものです。

この専用用紙は何枚でもコピーして使い回すためのベースになります。

一方、レイアウトブック(レイアウト)は、その印刷された専用用紙を1枚ずつ取り出して、それぞれに図面を描き込んでいく「作業用のページ」にあたります。

つまり、共通の図面枠を作る場所がマスターで、各図面を配置して仕上げる場所がレイアウト、という関係なんですね。

この考え方を頭に入れておけば、操作に迷うことがぐっと減ります。

マスターレイアウトに置けるのは、基本的に線や文字などの2D要素だけ。

ここで作った図面枠やタイトルブロックは、そのマスターを使っているすべてのレイアウトに自動で反映されます。

レイアウト上でマスターの要素が赤色(初期設定)で表示されて、直接選択できないのは、「下敷き」としてロックされているからです。

まずはこのはっきりした役割分担を理解して、作業する画面を間違えないようにすることが、レイアウト設定の第一歩です。

マスターレイアウト(図面枠)を作ったり編集したりする方法

マスターレイアウトの考え方がわかったところで、実際に自分の図面枠を作ったり編集したりする方法を見ていきましょう。

既存の図面枠を編集する場合は、ナビゲータパレットの「レイアウトブック」タブを開いて、「マスタ」というフォルダを展開します。

そこに並んでいるマスターレイアウトをダブルクリックすると、図面枠の編集画面が開きます。

ここで線ツールやテキストツールを使って、会社のロゴを置いたり、プロジェクト名や図面番号を書く欄を作ったりして、自分の会社用のフォーマットを整えていきます。

新しくマスターレイアウトを作る場合は、プロジェクトに合わせて用紙サイズ(A3やA1など)や余白を設定します。

このとき、設定画面の一番下にある「新規レイアウトのデフォルトとして設定」という項目にチェックを入れておくのがおすすめです。

これにチェックを入れておくと、今後新しくレイアウト(図面ページ)を追加したときに、自動的にこのマスターレイアウトが適用されるようになって、いちいち図面枠を割り当てる手間が省けます。

それと、マスターレイアウトに文字を入れるときは、ただの固定テキストだけじゃなくて、「自動テキスト」を活用するのが実務ではとても大事です。

プロジェクト名や発行日、図面番号などを自動テキストにしておけば、プロジェクト情報やレイアウト情報を変えたときに、すべての図面枠が一気に更新されます。

これで1枚ずつ文字を打ち直すという面倒な作業がなくなって、うっかりミスや記入漏れも完全に防げるようになります。

レイアウトブックに図面を配置して、きれいに並べる手順

図面枠ができたら、いよいよレイアウトブックに図面を配置していきます。

新しいレイアウトを作って、ナビゲータパレットの「プロジェクト一覧」または「ビュー一覧」から、配置したい図面(平面図、立面図、断面図など)を選びます。

そのままレイアウトの画面上へドラッグ&ドロップするだけで、図面が簡単に配置できます。

もちろん、複数の図面をまとめて選んで一気にドラッグ&ドロップすることもできます。

複数の図面を配置したときは、マスターレイアウトの設定で決められたルールに従って、自動的に並んでくれます。

図面を配置した直後は、図面枠のサイズが大きすぎて用紙からはみ出してしまったり、縮尺が想定と違っていたりすることがよくあります。

そんなときは、配置した図面を選んで設定画面を開き、「サイズと表示」パネルから縮尺や図面枠の範囲を調整します。

枠のサイズを小さく絞り込んだら、「編集」メニューにある「整列」や「分配」の機能を使って、図面が用紙の中央や指定の場所にきれいに収まるようにレイアウトを整えていきます。

さらにArchicadでは、プロジェクト内部の図面だけじゃなくて、外部データを取り込んで配置することもできます。

たとえば、PDFファイルやJPEGなどの画像、さらにはDWGやDXFといった他のCADソフトで作った図面データも、メニューの「外部参照」から簡単にレイアウト上に配置できます。

外部のBIMcloudにあるチームワークプロジェクトから特定のビューをインポートすることもできるので、複数の人で分担している大きなプロジェクトでも、ひとつのレイアウトブックにスムーズに図面をまとめられます。

実務で使える!自動テキストで縮尺(スケール)を表示する設定

図面をレイアウトするとき、図面枠のタイトルブロックに書く「縮尺(スケール)」の扱いはとても重要です。

初心者の場合、マスターレイアウトに直接「1:100」なんて手入力してしまいがちですが、これだと後から図面の縮尺を変えたときに修正を忘れて、図面と表記が合わないという大きなミスにつながります。

これを防ぐために、Archicadの「自動テキスト」機能を使って、配置した図面の縮尺が図面枠に自動で連動する仕組みを作っておきましょう。

設定方法はとてもシンプルです。

まず、マスターレイアウトを開いて、縮尺を表示させたい位置でテキストツールを使ってクリックします。

テキスト入力状態になったら、「自動テキストを挿入」というアイコン(またはメニュー)を選んで、表示された一覧の中から「図面」カテゴリにある「図面スケール」をダブルクリックします。

すると、グレーで網掛けされたテキストが入力されます。

この状態でレイアウト画面に戻ると、そこに配置されている図面の縮尺を読み取って、自動的に「1:100」などの正しい数値が表示されるようになります。

ただし、この便利な機能にもひとつ注意点があります。

それは、1枚のレイアウトに違う縮尺の図面(たとえば1/100の平面図と1/20の部分詳細図)を混ぜて配置した場合、タイトルブロックの縮尺欄に「1:100, 1:20」とすべての縮尺が並んで表示されてしまうことです。

メインの縮尺だけを表示させたい場合は、縮尺表示の対象から外したい図面(詳細図など)を選んで、設定画面を開きます。

「サイズと表示」パネルの中にある「自動テキストとインデックスでスケールを含む」のチェックを外すことで、その図面の縮尺は自動テキストに反映されなくなります。

こうした細かな設定を使いこなすことで、よりプロっぽくてミスのない図面作成ができるようになりますよ。

広告