Archicadのフロア設定についてお探しですね。

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Archicadで複数階の建物を設計するときに知っておきたい、フロア設定と階高変更の基本

複数階にまたがる建物をArchicadで設計するとき、フロア設定や階高の変更、そして別の階を重ねて表示する操作は、作業効率を大きく左右する重要なポイントです。

この記事では、初心者がつまずきやすいフロア設定と階高の変更方法、さらに下の階を薄く表示しながら作業を進めるための手順を、できるだけわかりやすく説明していきます。

1. フロア設定と階高を変更する基本的な流れ

Archicadでモデリングを始めるとき、まず最初に設定しておきたいのが建物の基準となるフロア設定です。

フロア設定をきちんとしておけば、後から階高を変更したときにも壁や柱が自動的に追従してくれるので、修正の手間がぐっと減ります。

設定方法はとても簡単です。

画面上部のメニューバーから「デザイン」→「フロアの設定」をクリックしてください。

もしくは、ナビゲータパレットのフロア一覧から右クリックでも開けます。

フロア設定のダイアログが開くと、各フロアの名前、高度(基準レベルからの高さ)、そして「階高」が一覧で表示されます。

階高を変えたいときは、変更したいフロアの数値を直接書き換えるだけでOKです。

すると、その上にあるフロアの高度が自動的に再計算されるので、一つずつ手作業で直す必要はありません。

これがBIMソフトであるArchicadの便利なところです。

新しくフロアを追加したいときも、このダイアログから「上に挿入」や「下に挿入」のボタンをクリックするだけで簡単に設定できます。

設計が進んでいく中でスキップフロアや地下室が必要になっても、慌てずにこの画面から階層を整理していきましょう。

変更を保存してダイアログを閉じると、3Dモデル全体が新しい階高に合わせて自動的に更新されます。

2. 壁や柱の高さを階高の変更に連動させる設定

フロア設定で階高を変えたとき、すでに配置してある壁や柱がその変更に合わせて伸び縮みするには、「上部リンク」という機能が正しく設定されている必要があります。

Archicadのデフォルト設定では、壁の上部は「1階上のフロア」にリンクされています。

たとえば1階に配置した壁は、自動的に2階の床レベルまで立ち上がるように計算されているんです。

壁の高さ設定を確認するには、壁ツールの設定ダイアログを開いて「形状と位置」パネルを見てください。

「壁上部」の項目で、配置フロアの1階上(ホーム+1など)が選択されているか確認しましょう。

もしここが「リンクなし」になっていると、壁は固定の高さになってしまい、後から階高を変更しても壁の上部に隙間ができたり、上の階の床を突き抜けたりする原因になります。

後から修正する手間を省くためにも、上部リンクを活用する習慣をつけておくことをおすすめします。

また、壁の上下に特定のオフセット(隙間)を設けることもできます。

上部リンクされた状態でも、天井裏のスペース分だけ壁を下げたいときは、オフセット値にマイナスの数値を入力すれば対応できます。

基準レベルからの下部高度も同じように調整できるので、基礎や梁との取り合いを正確にモデリングしていくことが可能です。

これらの設定をしっかり理解しておけば、断面関係が複雑なモデルでも問題なく設計データを作れます。

3. 下の階を薄く表示する「トレース&参照」の使い方

上の階の平面図を作っているとき、下の階の壁や柱の位置を確認しながら作業したい場面はよくあります。

そんなときに便利なのが、Archicadの「トレース&参照」機能です。

この機能を使えば、今作業している画面の背景に、別のフロアの図面を薄く透かして表示できます。

下敷きのように別のフロアを参照できるので、上下階での壁の位置ズレや、柱が抜けてしまうといったミスを未然に防げます。

トレース&参照を有効にする方法はとても簡単です。

画面上部のツールバーにある「トレース&参照」のアイコンをクリックしてオンにするか、ナビゲータパレットから参照したいフロア(例えば1階)を右クリックして「参照として表示」を選びます。

これで現在のビュー(例えば2階)の背景に、1階の図面が表示されるようになります。

初期設定では参照部分が薄い色で表示されるので、今編集している要素と参照しているだけの要素が一目で区別できます。

もっと細かく表示を調整したいときは、「トレース&参照パレット」を開いてみましょう。

このパレットでは、参照している図面の色を変えたり、不透明度をスライダーで調整したりできます。

たとえば、作業中のレイヤーは見やすい元の色のままにして、参照する下の階は薄い青色や赤色などに設定すれば、画面上の情報がより整理されます。

複雑な平面図を作るときも、この参照機能を上手に使えば、作業がぐっとやりやすくなります。

4. 平面図で下の階のオブジェクトをきれいに表示・非表示にするコツ

吹き抜けやスキップフロアなど、複数の階にまたがる大きな壁や特殊な形のオブジェクトを配置したとき、特定のフロアの平面図にその要素が正しく表示されず困ることがあります。

たとえば、地下から地上階まで貫く大きな壁を作ったのに、地下の平面図には壁の線が出てこない、といった現象です。

これは、要素の「平面図表示」の設定が、配置したフロアだけに適用されていることが原因で起こります。

該当する壁やオブジェクトの表示を修正するには、設定ダイアログの「平面図と断面図」パネルを開いて、「表示フロア」の項目を確認してください。

ここを「配置フロアのみ」から「関連フロアすべて」に変更すると、オブジェクトが物理的に通過している全ての階の平面図に輪郭線が表示されるようになります。

この設定をするだけで、吹き抜け部分を通る壁なども、それぞれの階の平面図に正しく反映され、図面としての整合性が保たれます。

表示がおかしいなと感じたら、まずこの表示フロアの設定を確認してみてください。

さらに、平面図を見やすく整理するテクニックとして、スラブや壁の「塗りつぶし」を非表示にする方法も覚えておくと便利です。

下の階の要素まで表示させた結果、図面が塗りつぶしで真っ黒になってしまう場合は、以下の設定を見直すと図面がすっきりします。

– 任意のスラブや壁を選択して、設定ダイアログの「平面図と断面図」パネルを開く
– 「表面塗りつぶし」の項目を見つけて、その割合を「0%」に設定するかチェックを外す
– コンクリートのハッチングなどが邪魔な場合は、「平面図表示」を「輪郭線表示」に変更する

このように、表示フロアの拡張と塗りつぶし要素の非表示を組み合わせることで、作業のしやすさとプレゼンテーション用図面の美しさを両立できます。

設計と図面作成を同時に進められるのがArchicadの魅力なので、ぜひこれらの表示設定をマスターして快適な作業環境を手に入れてください。

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