Archicadのリノベーションフィルタの使い方をお探しですね。
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Archicadで改修設計をするなら必須!リノベーションフィルタの使い方を徹底解説
改修工事やリノベーションの設計では、「もともとあった部分」「取り壊す部分」「新しく作る部分」を図面でわかりやすく表現することがとても大切です。
Archicadに備わっている「リノベーションフィルタ」を使えば、1つのBIMモデルから各段階の図面を自動で切り替えて作れるようになります。
この記事では、改修設計に欠かせないリノベーションフィルタの基本的な使い方や、要素のステータス変更方法について詳しくご紹介します。
改修工事でリノベーションフィルタが必須な理由
Archicadのリノベーションフィルタは、改修工事の設計作業を驚くほど効率化してくれる便利な機能です。
従来の2D CADや一般的な3Dソフトで改修設計をする場合、既存図、解体図、新設図をそれぞれ別のデータやレイヤーで管理する必要がありました。
でもこの方法だと、設計変更があったときにすべての図面を修正しなければならず、ミスや図面の食い違いが起きやすいという問題がありました。
リノベーションフィルタを使うと、1つのBIMモデルの中に「既存」「解体」「新設」という時間の流れの概念を持たせることができます。
これによって、レイヤーの表示・非表示を複雑に操作しなくても、フィルタを切り替えるだけで必要な段階の平面図や3D画像をすぐに作れます。
設計変更があっても、元のモデルを修正すればすべての関連図面に自動で反映されるので、やり直しの時間を大幅に減らせるのが最大のメリットです。
それから、お客様へのプレゼンでもリノベーションフィルタは大活躍します。
「どこを壊して、どこを新しく作るのか」を3Dモデルで視覚的にわかりやすく説明できるので、完成後のイメージを共有しやすくなります。
改修工事でArchicadの力を最大限に引き出すには、この機能をしっかり理解して、プロジェクトの最初から適切に使っていくことが大切です。
リノベーションステータスの基本と設定方法
Archicadのリノベーションフィルタを使いこなすための第一歩は、モデル内のすべての要素に適切な「リノベーションステータス」を割り当てることです。
このステータスは、その要素が改修プロジェクトでどんな状態にあるかを示す情報です。
具体的には、次の3つのステータスが用意されています。
・**既存**:改修前からあって、工事後もそのまま残る部分
・**解体**:改修前からあるけど、今回の工事で取り壊される部分
・**新設**:今回の工事で新しく追加・建設される部分
要素のステータスを変更する方法はとても簡単です。
まず、画面上部のメニューから「ウィンドウ」>「パレット」>「リノベーション」を選択して、リノベーションパレットを表示させます。
次に、ステータスを変更したい壁やドアなどの要素を選択した状態で、パレット上に並んでいる3つのアイコン(既存・解体・新設)のどれかをクリックします。
これだけで、選択した要素に新しいステータスが設定されます。
また、要素の設定画面にある「分類とプロパティ」からもステータスの変更ができます。
作業を効率化するコツとして、リノベーションパレットの「デフォルトステータス」機能があります。
パレット上で特定のステータスアイコンをダブルクリックすると、ピンのマークが付いて、それ以降に作るすべての新しい要素が自動的にそのステータスで配置されるようになります。
たとえば、現地調査をもとに既存建物をモデリングするときは、デフォルトを「既存」に設定しておけば、一つひとつの要素のステータスを変更する手間が省けます。
図面表現を自在に操るフィルタとオプション設定
要素にステータスを割り当てたら、次は「リノベーションフィルタ」を切り替えて、目的に合った図面表現をコントロールします。
Archicadには標準で「既存状態」「解体後」「計画状態」などのフィルタが用意されていて、画面下部のクイックオプションバーから簡単に切り替えられます。
これで、1つのモデルから解体図や改修後の平面図をすぐに作って、レイアウトブックに配置できます。
もっと細かい図面表現をしたいときは、「リノベーションフィルタオプション」を使って設定をカスタマイズします。
オプション画面では、各フィルタごとに「既存」「解体」「新設」の要素をどう表示するかを詳しく設定できます。
設定できる表示方法は次の3種類です。
・**表示**:要素の本来の設定(線の色や材質)のまま表示する
・**非表示**:図面や3D画面から要素を完全に隠す
・**上書き**:あらかじめ設定した表現ルール(赤色や点線など)を適用して表示する
たとえば、「解体図」を作るフィルタでは、既存要素を「表示」、新設要素を「非表示」、解体要素を「上書き」に設定します。
そして、解体要素の上書きルールを「黄色の点線」にしておけば、解体される壁だけが目立つように図面化されます。
このように、フィルタオプションと表現の上書きを組み合わせることで、会社の作図ルールや図面の基準に合わせた柔軟なカスタマイズができます。
各ビューごとに適切なフィルタを保存しておけば、図面化の自動化が一気に進みます。
リノベーションフィルタを使うときの注意点とよくある失敗
リノベーションフィルタはとても便利な機能ですが、独特の仕様を理解していないと思わぬトラブルに見舞われることがあります。
最もよくある失敗は、「作ったはずの要素が画面に表示されない」という現象です。
これは、今選んでいるリノベーションフィルタの設定で、その要素のステータスが「非表示」になっていることが原因です。
見失った要素を探すときは、フィルタをすべてのステータスが表示されるもの(例:「すべての要素を表示」など)に切り替えて確認してください。
また、既存の壁に新しい窓やドアを配置するときの動きにも注意が必要です。
Archicadの仕様上、建具はホストとなる壁のステータスとは独立して、独自のリノベーションステータスを持つことができます。
つまり、「既存」の壁に対して「新設」の窓を配置すると、自動的にその窓の部分の壁が「解体」として処理される仕組みになっています。
この連動機能は便利なんですが、意図しない開口部が解体要素として集計表に計上されてしまうことがあるので、建具のステータス設定が正しく行われているか随時チェックすることが大切です。
最後に、レイヤーとリノベーションフィルタの使い分けについても整理しておきましょう。
リノベーションフィルタはあくまで「時間軸(工事の段階)」を管理するもので、要素の「種類(構造、仕上げ、設備など)」を管理するレイヤーの代わりにはなりません。
改修設計では、「既存・解体・新設用のレイヤーを細かく分ける」のではなく、「レイヤーは要素の種類で分けて、段階の管理はリノベーションフィルタに任せる」という使い方を徹底すると、データ構造がシンプルになって、より快適なBIMモデリングができるようになります。
まとめ
リノベーションフィルタを使いこなせば、改修設計の作業効率が格段にアップします。
最初は少し戸惑うかもしれませんが、基本をしっかり押さえて実践していけば、きっとArchicadの強力な味方になってくれるはずです。
ぜひこの記事を参考に、実際のプロジェクトで活用してみてください!
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